概要
「ガラスと言えば、『富山』」―そんな認識になるような美術館にしていきたい。
そう語るのは、1992年に当時のサントリー株式会社に館員として入社され、2020年から富山市ガラス美術館(※)の副館長に就任された土田ルリ子さん。
サントリー美術館での展示企画のお話から富山市ガラス美術館の現状までお話いただく中で、単に「ガラス」のお話だけでなく、美術館の所有作品が収集されてる経緯など、富山市の町づくりについても紹介していただきました。
例えば、サントリー株式会社の母体がお酒の会社だったために「お酒・グラス」という関わりもあり、ガラスが収集されていったこと。
また、富山市では、元々は匂いの強い薬に耐えうる容器として薬瓶が作られたことがガラス作りの始まりで、30年来「ガラスの町づくり」を行なっているという歴史。
そして、美術館での展示企画の苦労話や、開館5周年を迎え、国内外ガラス美術館との連携強化やネットワーク構築を目指し、館内発想に留まらない活動を行っていることなど、様々な角度からお話いただきました。
著名な芸術家から新進気鋭の若手アーティストまで、幅広いジャンルの講師陣を招き、「少人数・ディスカッション・体感型」を前提とし、単なる座学に留まらない、新たな思考の柔軟性を獲得する場を提供する「Flexible Theory」。
次回のFlexible Theoryもお楽しみに!
※富山市ガラス美術館 : https://toyama-glass-art-museum.jp/
