top of page


多様な声が、構想を事業に変えていく——artienceがPALETTEに新規事業の拠点を構えるまで
色材や樹脂を手がける化学メーカーのartience株式会社が、人とAIエージェントの関係性を扱うHAI(Human-Agent Interaction)領域で新規事業に取り組んでいます。担当するグループR&D本部企画部の徳永北斗さんがMIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)を初めて訪れたのは2026年2月。翌3月には個室「base-01」を拠点にしました。PALETTEコミュニティマネージャーの鎌北雛乃も交え、事業が動いた半年間を伺いました。 機能の先にあるものを探して、HAIにたどり着いた ——色材や樹脂を扱う化学メーカーが人とAIの関係性という領域に踏み込むのは、かなりの飛躍に見えます。どういう経緯だったのでしょうか。 徳永さん:artienceは2024年1月に東洋インキSCホールディングスから社名を変え、「感性に響く価値を創りだし、心豊かな未来に挑む」をブランドプロミスに掲げています。 もともとの色材にしても、人の心に働きかけるような価値 を提供してきた会社です。ただ科学という文脈で語ると、どうしても機能に寄った説明にな


「熱量は、知らない人には撮れない」PALETTEコンセプトムービーを手がけたアウトクロップと語る舞台裏
2026年春、MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)のコンセプトムービーが公開されました。施設内のモニターやイベントで目にした方も多いのではないでしょうか。 会員へのインタビューを軸に、ファウンダーの西野修一朗、コミュニティマネージャーの鎌北雛乃の言葉で構成された本作を手がけたのは、秋田で映像制作と場の運営を行う株式会社アウトクロップです。代表の栗原エミルさん、監督の松本トラヴィスさんと鎌北に、ムービーに込めた思いを聞きました。 秋田でのミートアップから始まった縁 ──まず、今回のコンセプトムービーで、お二人がどのような役割を担われたのか教えてください。 栗原さん 株式会社アウトクロップの代表を務めています。松本とは共同で創業した関係で、普段は私がプロデューサー、松本がディレクターという役割分担です。今回のPALETTEのムービーでも同じく、松本が監督として入っています。 ──アウトクロップとPALETTEの最初の接点は、どのようなものだったのでしょうか。 鎌北 2022年に、秋田をテーマにしたミートアップをPALETTEで開


【イベント開催レポート】失敗を語れる組織へ ~ 宇宙開発の失敗から学ぶ対話ワークショップ ~
2026年7月31日(金)、住友商事株式会社が東京・大手町にて運営を行うオープンイノベーション施設「MIRAI LAB PALETTE」にて、宇宙開発の失敗事例を題材とした対話ワークショップイベントを開催しました。 本イベントは、宇宙開発の中で培われてきた「失敗から学ぶ」ための文化と仕組みづくりを事業として展開し、2026年4月に創業した合同会社失敗塾の主催により開催を行いました。多くの組織で「失敗から学ぼう」と語られながら、実際には失敗を率直に共有することが難しいという課題に対し、失敗を次の挑戦につなげる資産として扱ってきた宇宙開発の現場の知見を持ち込む試みとして、講演とグループワークを組み合わせたプログラムが展開されました。 月面着陸機SLIMのトラブルから何が学べるか 富永 晃司 氏による宇宙開発における失敗事例の講演の様子 イベント前半では、合同会社失敗塾の共同創業者であり、研究開発に取り組む富永 晃司 氏より、失敗事例の講演をいただきました。 題材となったのは、2024年に日本初の月面着陸を果たした小型月着陸実証機SLIMです。...


PALETTEから生まれた協業事例のご紹介!【東京建物×REMARE】
MIRAI LAB PALETTEがきっかけで生まれたご縁から、協業に結びついた事例をご紹介します! 今回は、《東京建物株式会社×株式会社REMARE》のご紹介です。 日本で最も歴史ある総合不動産会社である東京建物株式会社と、複合プラスチックを高強度の板材に再生する独自技術を持つ株式会社REMAREが、「オフィスから出る廃棄物課題」と「廃プラスチックの再資源化技術」という互いのニーズを掛け合わせ、廃棄予定の防災ヘルメットをアップサイクルするプロジェクトの検討を開始しました。 ▼協業のきっかけ 今回の協業のきっかけは、PALETTEで実施されていたREMAREの相談会です。 東京建物では、2026年秋の本社機能移転にあわせて、更新のタイミングを迎えた防災ヘルメット約1,200個の廃棄が想定されていました。マンション入居者に「すてないくらし」を推奨する立場として、何とかリサイクルの方法を見出したいと考えていたところ、PALETTEのメールマガジンでREMAREの相談会の案内を知り、お声がけしたことが出発点となりました。 防災ヘルメットは安全のために定


PALETTEから生まれた協業事例のご紹介!【Vireson×関西ペイントブラーノ】
MIRAI LAB PALETTEがきっかけで生まれたご縁から、協業に結びついた事例をご紹介します! 今回は、《株式会社Vireson×関西ペイントブラーノ株式会社》のご紹介です。 誰でも絵や音楽がつくれる創作プラットフォームを展開する株式会社Viresonと、塗料を用いたアート体験プログラムを提供する関西ペイントブラーノ株式会社が、「デジタルでの手軽な創作」と「塗料を使ったリアルな体験価値」という互いにない強みを掛け合わせ、企業向け研修プログラムを共同開発しました。 ▼協業のきっかけ 今回の協業のきっかけは、PALETTEで開催された交流イベント「PALETTEご縁日」の関西ペイントブラーノのブースでの対話がきっかけでした。 当時、創作プラットフォーム「POCOPLE」を活用した研修を拡げたいViresonと、研修にデジタルアートを取り入れたい関西ペイントブラーノのニーズが一致。 対話を通じて、「デジタル創作」と「塗料によるリアル創作」というお互いの強みを補完し合える関係であること、そして「表現そのものを大切にする」という共通の価値観がある


「ずっと暗黙知でした」——立ち上げ期から見守ってきた元住友商事CSO・住田孝之さんが、いま言葉にするPALETTE
MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)は、2019年4月の開設から8年目を迎えました。立ち上げの時期からこの場を支えてきたのが、2026年3月まで住友商事の専務執行役員 CSOを務めた住田孝之さんです。経済産業省時代からイノベーションの「場」づくりに携わり、現在は日本製紙連合会の理事長を務めています。経営の立場から見たPALETTEの価値と、いまも通い続ける理由を聞きました。 場が成功する3つの条件を、すべて満たしていた ――住田さんがPALETTEの存在を知られたのは、住友商事にいらしてからでしょうか。 左から、住友商事 MIRAI LAB PALETTEチームリーダー 廣畑純平、日本製紙連合会理事長 住田孝之さん、社内連携担当 奥田ゆり、コミュニティマネージャー 鎌北雛乃 住田さん:そうですね、来てからです。当時のPALETTEは、まだ向かい側の、住友商事の本社が入る建物の地下2階にありました。なかに階段があり、あれはすごくいいなと思ったのが第一印象です。もうひとつ驚いたのは、住友商事に来る直前まで内閣府でまとめていた報告


バラエティからデジタルとビジネスへーーテレ東・三宅優樹さんがPALETTEで見つけた道しるべ
テレビ東京グループがAI専門のYouTubeチャンネル「テレ東AIアカデミー」を立ち上げたのは2025年のことです。 手がけるのは、株式会社テレビ東京コミュニケーションズ ビジネスデザイン部シニアマネージャーの三宅優樹さん。地上波のバラエティ番組を15年以上つくってきた三宅さんは、対談企画の収録拠点のひとつにMIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)を選び、PALETTEもその取り組みに共鳴し、AI領域における新たな情報発信の挑戦をともに進めています。 開設から1年、チャンネルの輪郭を決めたのは、その現場に集まる人たちでした。 バラエティ制作から「デジタルとビジネス」の最前線へ ——バラエティ番組を長く手がけてこられた三宅さんが、AI専門チャンネルを立ち上げた経緯から教えてください。 2009年に新卒でテレビ東京に入社して、念願かなってADからずっとバラエティをやってきました。ところが2024年に辞令が出て、グループのデジタル戦略を担うテレビ東京コミュニケーションズに出向することになりました。当時の社長からは「これからはデジタルと


【イベントレポート】「フィジカルAIを目的化してはいけない」——現場実装の勝算はどこにあるか
現実世界を認識し、判断し、機械の身体を動かすーー「フィジカルAI」は、生成AIが情報の世界にもたらした変化を、工場や倉庫といった物理の現場へ持ち込もうとしています。 2026年8月4日、MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)で開催された「フィジカルAI共創プログラム【DAY1】」には、製造、物流、建設などの現場を持つ約100名が集まりました。技術の可能性ではなく、現場実装の勝算はどこにあるのか。登壇者が語った現在地を報告します。 「出会い」と「自分ごと化」——実装を阻む二つの壁 ネットワンシステムズ株式会社 ビジネス開発本部 イノベーション推進部 部長 門脇広平さん 冒頭に立った主催のネットワンシステムズの門脇広平さんは、企業がフィジカルAIの検討を進める際に直面する壁を、二つに整理しました。 一つ目は「出会いの壁」です。現場に深いペインを抱えるユーザー企業と、最新の技術を持つAI・ロボティクス企業が、本音で議論しマッチングする場が決定的に不足しています。二つ目が「自分ごと化の壁」です。展示会やセミナーで先進事例に触れても、自


文化は、都市の余白から生まれる――日欧の文化関係者がPALETTEに集った「Meet Up ECoC! 2026」
2026年7月15日、MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)にて、EU・ジャパンフェスト日本委員会主催、住友商事株式会社・PALETTE共催による「Meet Up ECoC! – Face to Face – 2026 in Tokyo」が開催されました。「アート×都市×経済――新たな共創の可能性に出会う一日」をテーマにした当日の様子と、同委員会事務局次長・古木治郎さんへのインタビューをあわせてレポートします。 文化と経済をつなぐ一日が、大手町から始まった 「欧州文化首都(European Capital of Culture、以下ECoC)」は、1985年からヨーロッパ各地で毎年開催されている国際文化事業です。欧州文化首都に選ばれた都市では、開催年に現代アートや音楽、建築など数百に及ぶ文化プロジェクトが展開され、日本を含む世界各国のアーティストが参画しています。本イベントは、2026年から2030年にかけて開催されるECoC 10都市の代表者と、日本で活躍する文化・芸術関係者が直接顔を合わせるマッチングイベントであり、午前中


移動の「その先」を探そう──JALとPALETTE会員による共創ワークショップが生んだもの
移動の価値とは何なのかーー日本航空株式会社(JAL)が2024年に立ち上げた「関係・つながり創造部」は、人が地域に何度も通いたくなる関係そのものを事業にしようとしています。 2026年6月2日、同部はMIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)で共創ワークショップを開きました。集まったのは、メーカーの担当者もいれば、地方自治体の職員も、離島でドローンスクールを営む人もいるという多種多様な顔ぶれ。台風6号が接近するなか、日本各地から25名が足を運びました。 企画から当日まで共にしたソリューション営業本部 関係・つながり創造部 戦略グループの伊藤翔次郎さん、栗原涼太さん、PALETTEコミュニティマネージャーの鎌北雛乃に、「PALETTE流共創」の舞台裏を伺います。 ワークショップの概要 会場はPALETTEのイベントスペース、開始は夕刻の18時半。招待制で25名が参加しました。前半は、JALが事業構想と自社のアセット、そして現在抱えている課題を率直に共有するインプットセッションに充てられます。 後半で使われたのが、クリエイティブマトリ


体をほぐすと、人はつながる──矢田彩乃さんが「心と体の調和」をPALETTEで届ける理由
「心と体の調和」を意味する社名のもと、ヨガやピラティス、トレーニングを組み合わせたコンディショニングに取り組む、株式会社HATHA(ハタ)代表の矢田彩乃さん。15年以上にわたり、運動と心身の指導に携わってきました。MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)では健康をテーマにした体験会を重ね、2026年4月にはコワーキングスペースでの新しいウェルネスの可能性を探る実証実験にも挑んでいます。ヨガ講師としての原点から、PALETTEで見つけた手応えまで、じっくり伺いました。 祖母の介護が、すべての出発点だった ――まず、矢田さんのご活動について教えてください。会社名にはどんな意味があるのでしょうか。 社名のHATHAは、サンスクリット語でヨガに由来する言葉で、「心と体の調和」という意味を込めています。私自身、ヘルスケアの仕事はヨガ講師として歩み始めました。 ――ヨガの道に入ったきっかけは何だったのでしょう。 少し変わった経緯かもしれません。母方の祖母が認知症になり、母が付きっきりで介護をしていたので、実家が近かった私も、月に一、二回は手


【イベント開催レポート】SKETCH GROWTH #1 — 音楽・エンタメ業界の転換期に、ヤマハ・セガサミー・アミューズが描く、挑戦の一手
2026年6月9日(火)、住友商事株式会社が東京・大手町にて運営を行うオープンイノベーション施設「MIRAI LAB PALETTE」にて、音楽・エンタメ業界の転換期と、業界大手3社が描く挑戦の一手をテーマにしたイベントを開催しました。 本イベントでは、ヤマハ株式会社・セガサミーイノベーション株式会社・株式会社アミューズの各社ご担当者をゲストにお招きし、各社の取組み紹介ピッチ、トークセッション、交流会を通じて、事業開発・新規事業・CVC・スタートアップなど多様なバックグラウンドを持つ参加者が集い、連携の糸口を探る場となりました。 業界大手3社が描く、挑戦の一手 各社による取組み紹介ピッチの様子 イベント前半では、音楽・エンタメ領域における新規事業・イノベーションへの取り組みを、各社の取組み紹介ピッチとしてご紹介いただきました。デジタル化・ストリーミングの拡大やAIの台頭など、業界構造の変化を踏まえたうえで、各社がいま注力する挑戦領域と、外部パートナーとの共創を通じて描こうとしている成長の方向性が、それぞれの視点から共有されました。 続くトークセッ


手を動かさなければ、始まらない──髙橋純一さんが、AIエージェントを「みんなのもの」にする
新規事業やスタートアップの立ち上げ期に伴走し、プロダクトをつくり育てる「フォワードデプロイドエンジニア」の髙橋純一さん。MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)の開設初期から通い続ける数少ない古参メンバーであり、2026年4月にはAIエージェントを題材にしたハンズオンイベントも開催しました。長く関わるからこそ見える景色や、ここで生まれたつながり、そしてコミュニティの価値について伺いました。 すべては、ひとつの打ち合わせから始まった ――まず、現在のお仕事について教えてください。 新規事業やスタートアップを立ち上げる際に、ビジネスオーナーと一緒に「どうつくるか」「どう育てるか」を議論しながら、プロダクトを形にする仕事をしています。エンジニアとしてのキャリアは20年ほどになります。制作会社やスタートアップで10年ほど経験を積み、その後は大きめの会社の新規事業子会社でCTOを務め、いまはフリーランスとして立ち上げ期のプロダクト開発を引き受けています。直近の1年は、いわゆるAIエージェントをつくる案件が特に増えています。...
台風6号(チャンミー)通過に伴う休業のお知らせ
掲記の件につき、台風6号(チャンミー)の接近・通過に伴う影響が懸念されるため、 PALETTEを使用するメンバーの皆さまの安心・安全を考慮した結果、 2026年6月3日(水)は休業 することといたします。 皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 2026年6月2日 MIRAI LAB PALETTE運営事務局


肩書きを手放して、深く出会うーーPALETTEで続く「森の時間」とは
名刺交換も、肩書きの紹介もないまま深く対話する4時間半――。MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)で4年続く「森のR&D『Will』」は、街なかで森の時間を再現する取り組みです。森で無理なく一昼夜を過ごす「よる森」を14年続ける一般社団法人YORUMORI代表理事の河村智行さんと、PALETTEコミュニティマネージャー 鎌北雛乃に、立ち話から始まったコラボレーションと、その先に育ちつつある「カジュアルで深い関係性」について伺いました。 14年目を迎えた「森の時間」のはじまり 一般社団法人YORUMORI代表理事の河村智行さん ――まず、YORUMORIの活動と河村さんについて、PALETTEの会員のみなさまに向けて簡単にご紹介いただけますか。 河村さん「森の中で無理なく一昼夜を過ごす活動を続けて14年目になります。少し引いて見ると、街から離れる、普段の思考や行動のパターンから離れる、そういう意味合いがあると感じています。離れることで、近づくものがある。たとえば自分の今の状態に気づく、本当に思っていることや感じていることに、ちょ


1台から世界へ──スマートプリ機「HARTi Photo」がPALETTEで育てたもの
「感性が巡る、経済を創る」を企業理念に掲げ、スマートプリ機「HARTi Photo®」を展開する株式会社HARTi(ハーティ)。 代表取締役の吉田勇也さんは、MIRAI LAB PALETTEに約1年半にわたってショールームを設け、プロダクトを世に広めてきました。在庫が1台だけだった創業初期から、今や数十台単位の増産体制へ。その成長の軌跡をPALETTEとの関わりとともに振り返っていただきました。 書道少年が見つけた「クリエイターのインフラ」 ── HARTiを創業された経緯と、「感性が巡る、経済を創る」という理念に込めた思いを教えてください。 小さい頃から15年ほど書道を続けていて、本格的にアートマーケットの構造を知りたいという思いでイギリスの大学に進んだとき、日本のアート市場が世界44位であるのに対し、イギリスは世界3位のアートマーケットを持っているという現実を目の当たりにしました。その差を埋めるためのインフラがまだ足りていないと感じ、アーティストをインキュベーションする仕組みを作ろうと、23歳のときに起業したのが2019年のことです。...


まずは作って、混ざり合う。PALETTEの個性が重なるワークショップ型インスタレーション「タコになるー触覚の解放と分散型知能の実践ー」
2026年4月21日、MIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)で、ワークショップ型インスタレーション「タコになるー触覚の解放と分散型知能の実践ー」が開催されました。企画と運営を担当したのは、アーティスト兼アントレプレナーの藤井大貴さんと、PALETTEコミュニティマネージャー 鎌北雛乃です。 「修復」をテーマに、言葉よりも直感を重視し、手を動かしながら作品と向き合った本イベントは、参加者の個性が交差し、新たな気づきが生まれる場となりました。 60分間の沈黙。無言で動き続けて生まれるアート イベントは18時30分過ぎに開始されました。照明を抑えたPALETTEには、深海を思わせるBGMが流れ、机の上には紙や粘土など、図工や美術の時間を想起させる素材が並びます。何が始まるのかについて細かな説明はあえて行われないまま、鎌北の挨拶と「イベント中は言葉を発しないこと」というルールの提示のみで進行していきます。 まず展示スペースに設置されていたのは、能登半島地震で割れた珠洲焼の壺を、漆と銀で修復したもの。外部から伸びたチューブから滴る水が溜


「好きだから動く」——イントレプレナーとアーティストが描く、混ざり合う価値のかたち
廃棄物や海洋プラスチックを素材に作品を生み出すアーティスト・藤元明さんの作品が、MIRAI LAB PALETTEのhubに展示されています。この展示を企画したのは、竹中工務店で「建築to建築リユース」に取り組むイントレプレナー・藤井康平さんです。 建設現場とアートの世界を行き来する中で育まれた二人の関係は、PALETTEという場を得て、展示やトークイベントへと発展しました。異なるフィールドの実践者が語る、「混ざり合う価値」の可能性に迫ります。 建設現場のイントレプレナー、PALETTEと出会う 竹中工務店 技術本部 新規事業技術開発グループ 主任 藤井康平さん ——まず、藤井さんの普段の活動について教えてください。 藤井さん 竹中工務店で、社内起業家(イントレプレナー)として資源循環のビジネスに取り組んでいます。2年ほど前に自分でゼロイチの提案をして立ち上げたもので、今はリーダーとしてチームを率いながら、さまざまな企業との協業を進めているところです。 ——PALETTEはいつ頃からお使いになっているのでしょうか。 藤井さん...


素材・空間・仕組みを横断する実践者たちが語った「捨てないデザイン」のリアル——トークイベントレポート
2026年2月10日、MIRAI LAB PALETTEのイベントスペースhubにて、トークセッション「一過性のブームで終わらせない、循環するデザインの実装論」が開催されました。 廃棄物を素材に作品を生み出すアーティスト・藤元明さん、100%リサイクルプラスチック板材「REMARE」で現場実装に挑む間瀬雅介さん、万博建築で「次につなげる設計」を実践する建築家・永山祐子さんの3名がパネリストとして登壇。モデレーターは、竹中工務店の藤井康平さんが務めました。 さまざまな業界でサーキュラーエコノミーが注目を集める中、「アート」「製造業」「建築」の領域の現場を知る当事者同士の議論をレポートします。 15年前は「なぜそんなことを」と言われていた アーティスト 藤元明さん 最初のテーマは「なぜ今、リバースデザインがビジネスになるのか」。藤元明さんがリードする形で議論が始まりました。 藤元さんが再生素材を使った制作活動を始めたのは2009年頃のこと。当時は「手間もコストもかかるのに、なぜわざわざそんなことをやるのか」と問われることが多かったといいます。それでも


使い捨てを減らす傘が、コミュニティをつなぐ——アイカサがPALETTEで見つけたもの
スマートフォンアプリで傘を借り、街中のどこでも返却できる傘シェアリングサービス「アイカサ」。使い捨て傘の削減を掲げ、2025年時点でユーザー数は80万人を突破し、近年は日傘のシェアにも事業を広げています。 同サービスを運営する株式会社Nature Innovation Group インフラ事業部 オフィスプラン担当・青木沙耶香さんは、2026年2月よりMIRAI LAB PALETTE(以下、PALETTE)にてPoC(実証実験)を開始しました。法人向けサービス普及の検証の場としてだけでなく、サステナビリティの学びやネットワーキングの場としてもPALETTEをフル活用する青木さんに、その経緯と得られた気づきを伺いました。 出会いは、サーキュラーエコノミーのカードゲームから ——まず、PALETTEとの出会いについて教えてください。 PALETTEのイベントではなかったのですが、2025年8〜9月頃に、サーキュラーエコノミーを体感できるカードゲームの企画に参加したんですね。その場にMIRAI LAB PALETTEコミュニティマネージャー...
CATEGORY
ARCHIVE
TAG
bottom of page
