【イベント開催レポート】真似されてからでは遅い! ~ 新規事業成功のための商標・意匠活用術 ~
- MIRAI LAB PALETTE 運営事務局

- 5月7日
- 読了時間: 3分

2025年4月21日、住友商事株式会社が東京 大手町にて運営を行うオープンイノベーション施設
「MIRAI LAB PALETTE」にて、「商標・意匠戦略」をテーマにしたワークショップイベントを開催しました。
本イベントでは、知財活用の専門家を講師に迎え、新規事業における商標・意匠の役割と活用法を、事例紹介やワークショップを通じて学びました。
商標・意匠を活用した新規事業の競争優位性構築とは

イベント前半では、K&T特許商標事務所の弁理士・青木覚史氏による講義が行われ、
「なぜ今、知財戦略が必要なのか?」という問いからスタートしました。
講義では以下のようなテーマが扱われました。
アイデアは簡単に模倣されるという現実と、商標・意匠による“攻めの守り”の重要性
登録できない商標の条件や、商標調査を怠ることで起こるトラブル事例
意匠(製品・パッケージ・店舗内装など)の保護対象や、実際の登録事例
新規事業フェーズで知財をどう活かせるか(ブランド構築・資金調達・信頼性確保)
イベント後半には、知財戦略を疑似体験できるケーススタディ形式のワークショップが行われました。
架空の菓子ブランドによる新商品の開発プロジェクトを題材に、
商標・意匠の観点から、「どこを守るべきか」「どの順番で進めるべきか」などといった内容について、
チームごとに議論が交わされました。
ワークショップの中では、ユニークなスナックの形状、ブランド名、パッケージデザインなどについて、他社の登録状況を踏まえながら議論する機会が提供され、知財を「考える技術」として捉え直す体験に繋がりました。
「知らなかったことがたくさんあり、勉強になった」
「実例を交えて考えることで、ポイントを押さえて理解できた」
「チームの方々とディスカッションする中で、自分では気づけなかった視点を得られた」
といった声が参加者の方々から寄せられ、深い学びが得られる機会となりました。
まとめ
本イベントでは、新規事業において後回しにされがちな知的財産(知財)を、商標と意匠という身近な切り口から捉え直し、講義とワークショップを通じてその戦略的活用を学ぶ機会となりました。
MIRAI LAB PALETTEでは今後も、実践的なテーマを扱ったセッションを通じて、イノベーションの現場に寄り添った学びと出会いの場を提供してまいります。
MIRAI LAB PALETTE ラボ長 - 志津 由彦 メッセージ
今回のイベントでは、青木先生から知財戦略について分かりやすく教えて頂きました。私も中小企業診断士と言う立場から、企業における知財の重要性と活用の意義を強く認識しており、改めて大変勉強になりました。MIRAI LAB PALETTEでは引き続き新規事業の創出を支援し、オープンイノベーションの取り組みを進めてまいります。


